Archive for the ‘オーディオ’ Category
6V6プッシュプルアンプ修理
かなり前に、6V6プッシュプルアンプが故障して、直すのも面倒なので押入れの肥やしになっていた。
現象としては、モノラルアンプの片方の音量が小さいというもの。
ここ最近は、兄がMJの松並さんの記事を見て作成した5881プッシュプルアンプと、先日購入してみたFX-AUDIO- FX202A/FX-36A PROを使用している。5881プッシュプルもいい音がしているし、FX202A/FX-36A PROも「これで十分なのでは?!」というまともな音がしていて不自由はしていないのだが、ふと気が向いたので修理してみることにした。
とりあえず故障した方の各所の電圧を見てみると、終段の6V6のプレート電流は40mAのはずなのだが、片方の6V6のカソードの電圧が4Vのはずが40Vもあり、プレート電流が400mAも流れている状態だった… って、250Vで400mAも取り出せる電源トランス使ってないですよ?!
よくよく調べてみると、プレート電流測定用の100オーム抵抗(R9)が焼損して断線していた。交換したら無事に適正値に調整できた。
システムに組み込んでみると、良い音で鳴っている。常用アンプになるか、しばらく使ってみることにしよう。
オーディオラック
市販のTV台 (ハヤミ B-3452)にオーディオ機器を詰め込んでいたが、満杯になっていた。さらに先日レコードプレーヤーも増えたので、オーディオラック を自作してみた。
材料は2×4×6fのSPF材と40×16mm×1800の赤松の胴縁。キャスターを付けて配線時に裏側からの作業をやりやすくした。仕上げはBRIWAX (ジャコビアン)。ムラになってしまい失敗気味…
気を取り直して機材を設置してみたが、良い感じだ。レコードプレーヤーも大丈夫なように重たく作ったのだが、周りで飛び跳ねても針飛びしない。
まだまだ機材を置くスペースがある… とか思っていると機材が増えてしまいそうだ (苦笑)
レコードプレーヤー
この歳になって今更ながら、レコードプレーヤーを初所有した。
小学生の時に兄がパイオニアのステレオセット (当時は高校入学祝いでバラコンポのセット品を購入してもらっていた。おそらくプレーヤーはPioneer PL-570)を導入したのでレコード自体は聞いていたが、高校生になると兄がCDプレーヤーを購入したので以降はレコードを聴くことは無くなった。
先日、ふと思い立ってヤフオクでジャンクのレコードプレーヤーをゲット。Pioneer XL-1550で、通電のみ確認済み品を1900円で落札。送料の方が高い…
現品は、さすがに不具合が色々とあり楽しませてもらった。
- モーターの回転が速く、擦れる音がする
3倍速くらいで回転してたので駆動回路の不具合を疑ったが、ダイレクトモーターの軸下部のオイルが不足してたようで、シリコンオイルを補充したら直ってしまった。オイルは多すぎても少なすぎても良くないようで、適正量はよく分からない。これだけでとりあえず普通に音楽再生できるようになった。 - 外装の化粧ボード劣化
ボディーはMDFで化粧ボード仕上げなのだが、化粧ボードが劣化で表面の木目フィルムがペリペリと剥がれている。ボディーの角はぶつけたのか化粧ボード自体が剥がれかけていたり。化粧ボードを全部剥がして木工パテとボンドシールプライマーで表面を整え、100均のリメイクシートを貼ってみた。オリジナルにあったレタリング (天板手前の文字列)も救出して貼り付け。近くで見るとイマイチな仕上がりだが、遠目でならそこそこ。 - 出力ケーブルが腐っている
出力のピンケーブルが腐ってベタベタしていたので、ケーブルごと交換。トーンアームの内部配線もモガミ2706に交換。電源ケーブルはまだ使えそうだったのでそのまま。 - ストロボが光らない
ネオン管が切れているのかとヒヤヒヤしたが、電源基板のヒューズが切れているだけだった。ヒューズ交換で無事点灯。 - 金属部品の腐食、汚れ
紙やすりとピカールで磨いたらそこそこ綺麗に。 - アクリルカバーの割れ
アクリル接着剤で補修予定。
針は付属していて、おそらく純正のPC-330/IIだと思う。普通に音も出て使える感じだったが、念のためシェル付きのオーディオテクニカAT-VM95E/Hを購入。フォノイコライザーはプリアンプのMaranz AV-7005にMM用のが付いているが、ART DJ PRE IIを購入した。
さて、音だが… 普通に鳴っている。CDでも持っている曲と聞き比べると甘い音なのは、まだ追い込みができてないからかも。でも聞いている分には、これはこれでアリかもなぁという感じ。
レコード盤自体は兄が持っていたものばかりなので、今度中古レコード屋に行ってみますかね。
サラウンド
今度購入予定の映像ソフトが『DTS-HD Master Audio 2.1ch』というのに対応しているらしい…のだけど自宅のオーディオ機器はストイックに2chしかない。というわけでいろいろ調べてみた。
理想的なのはサラウンドをデコードするだけのプリアンプのようなもので、メインアンプは腐るほどある真空管アンプを使うことなのだが、そんなのは一部の高級機だけのようだ。AVアンプというのもサブウーファーを別に購入しなければならないのでイマイチ。
あーだこーだと悩むこと10分ほど、さっくりと安いシステムを購入してみた。ONKYO HTX-25HDXというもの。
小型のスピーカーが2個とアンプ内蔵のサブウーファーで¥21,000と失敗してもあまり痛くない。おまけに内蔵アンプは5.1ch用に外部スピーカーが5個もつなげられ、それぞれ30Wとなかなかのもの。
早速システムに組み込んでみたが、なかなか難しい。メインで使っている大型自作スピーカー/真空管アンプ/DACをフロントスピーカーに、HTX-25HDX付属の小型スピーカーをサラウンドスピーカーにしようとしたのだけど、HTX-25HDXにはラインアウト出力が無いので、BDプレーヤー → HTX-25HDXのフロントスピーカー出力 → TVのHDMI入力オプションのアナログ入力 → TVの光出力 → 自作DAC → 真空管アンプ → スピーカーという非常に遠回りな接続をする羽目に。しかもTVのアナログ→光変換なのか自作DACなのか変換に時間がかかるので、フロントスピーカーとサラウンドスピーカーの音声に時間差が出来てしまい、HTX-25HDXのスピーカー設置距離のパラメータ設定で逃げようとしたのだけど調整しきれず実用に堪えられない結果となった。
試しにHTX-25HDXのフロントスピーカー用アンプ出力に自作スピーカーを接続してみたところ、実用に十分堪えられる音がしてるじゃないか… 苦労して作った自作DACと自作真空管アンプの立場が無い(苦笑)
HTX-25HDXの入力は、HDMIx3、光x2、同軸x1、アナログx2と非常に充実しているので、これで完結しても良いんじゃないかなとすら思っている。気が向いたら自作DAC+自作真空管アンプに繋ぎかえて聴くことにしよう。
PS3故障
PS3が故障してしまった。
自宅の映像系機器は、以下の構成で運用していた。
TV:東芝 46ZH500 ・・・東芝の46型液晶TV。購入したのが2008年8月だから、もう3年半も経つのか。画質はまぁまぁだが、3年半も前のものなので黒が沈みきらない。
録画機器その1:第二世代のPS3(60GBモデル)にtorneを接続。内蔵HDDを500GBに換装。2TB外付けHDDを接続。
録画機器その2:TVの録画機能。300GB HDDを内蔵しているが使用しておらず、2TB外付けHDDに録画。
録画機器その3:東芝のHDDレコーダー RD-XD91。内蔵HDDは400GB。DVD再生可能。
Blu-ray/DVD再生:PS3
録画機器は、メイン:PS3、裏録:46ZH500、裏々録:RD-XD91という布陣で、同時3ch録画体制。
だが、今朝起きて録画してた番組でも視ようとPS3の電源を入れたら、一瞬FANが回るがすぐに赤ランプ点滅で電源が入らない。ネットで調べるとこの故障は結構発生しているようで、ソニーに修理送りで16000円程度かかるらしい。原因はPS3の内部発熱が大きすぎて基板に熱ストレスが掛かり、BGAのLSIにハンダクラックが入るためとのこと。SONYダメすぎ。自分で修理している猛者も居て、LSIをヒートガンで暖めるのだとか。さすがに大掛かりすぎるのでもっとお手軽な方法を調べてみると、ドライヤーを通風口から5分くらい当てて内部を暖めて復活させるやり方もあるらしい。ドライヤーでハンダが溶けるくらいまで暖めるのはさすがに無茶だろうと思いつつ、お手軽なので試してみたが復活せず。まぁ復活できたとしてもすぐに再発しそうだしね。PS3には撮り貯めた番組もあったので復活させたかったが、また故障されて悲しい思いをするのも嫌だったので、PS3はバッサリと諦めることにした。
録画機器はTVの録画機能とHDDレコーダーの2台体制で問題ないので、足りないのはBlu-ray Discの再生機器。ネットでざっと調べて、Panasonic DMP-BDT320-Kをサクッと秋葉原のヨドバシで購入。帰宅して接続してみたが、とりあえずBlu-ray DiscとDVDは視聴できた。画質は…まぁとりあえず映ってたから良しとするか。
オーディオ仲間のお宅訪問
手作りアンプの会の千葉県北西部在住のメンバーでプチオフ会をすることになり、石田さんと竹内さんのお宅にお邪魔してきた。
石田さんも竹内さんも一般人が想像もできないようなキチガイレベル(良い意味で)のオーディオマニアなので、音は超一級品。でも面白いもので、石田さんはきっかりはっきりした音が好みということで細かいところまでハッキリクッキリな感じ。竹内さんはフルオーケストラが好きだそうで、ゆったりと余裕がある中で細かい音も当然のように自然に出てくる感じ。勉強になりました。
その辺のオーディオマニアが裸足で逃げ出しそうなレベルのお二人の後で私のシステムを聴いてもらうのはかなりのプレッシャーだったが、完全自作のスピーカーとしてはそこそこ良いんじゃないかな、となんとか合格点がもらえて一安心。おまけにOmniMicでいろいろ測定して改善方向もご指南していただいてしまった。
他の人のシステムを聴いたり、自分のシステムの音を聴いてもらうのは良い刺激になるし、気づくことも多い。部屋が片付いていればもっといろんな人に私のシステムを聴いてもらいたいとも思うのだが、私の部屋のエントロピーはなぜか妙に高くなりたがるので…(苦笑)
バランス伝送
自宅のオーディオのメインシステムでは、プリアンプ(というか電子ボリューム付きDAC)とメインアンプの距離が5mくらいあり、適当に購入した安っぽいRCAピンケーブルを使っていた。ただあまりに安っぽく細いので、音質の劣化が気になっていた。そこで、バランス伝送を試してみることにした。
プリアンプ (DAC 3号機)の出力は電子ボリューム(PGA2310)そのもので、これでトランスをドライブして位相反転してみた。トランスはシオヤ無線の10kΩ=10kΩの豆トランス。
メインアンプは(6V6プッシュプル)で、プリアンプの出口でトランス位相反転して5mのケーブルを経由して、アンプの入り口で10kΩの抵抗で受けるだけ。本来ならばアンプの入り口にもトランスを設けるべきなのかもしれない。
接続して聞いてみると、ノイズが大きい。仕方なくトランスの1次のGNDと2次の中点(GND)を接続したらノイズが消えた。絶縁してみたかったけど仕方ないか。
音質は、なんだか低音が出てきたような気がする。これはこれで好みの音なので、もう少し聴いてみるかな。
スピーカー測定やり直し
6V6プッシュプルアンプで、スピーカー測定のやり直し。OmniMicで、左chの軸上2cmと1mの2種類。
軸上2cm。低音はこれで判断
軸上1m。中高音はこれで判断
まぁ結構凸凹してるけど、自作ユニットの20cmフルレンジにしては上出来と思いたい。下は70Hzからダラ下がり、上はなんとか14kHzまでフラットと行って良いのかな?
メインアンプ変更
最近、仕事関係の試験勉強でバイクツーリングもオーディオ工作もできずストレスが溜まりまくり。腎臓結石も破砕がつまらない理由で延期となったので、おそらくそのまま右の尿管にあると思われる。うぅぅぅぅ….
そんな中、実家のある岡山に住んでいる兄が出張で千葉に来たので、うちに一泊した。メインシステムの音を聴かせたところ、あまりいい音と思っていない様子。まぁ6SN7アンプは調整不足なのか低音が出ないのだから当たり前として、荒木さんから譲っていただいた6G-A4アンプも左右chのセパレーションが悪いのか音がゴチャっと中央に固まる感じがして、なんだかあまりパッとしない。
何か良いのがないかと押し入れの奥を漁ってみたら、以前作った6V6プッシュプルアンプが出てきたので聴いてみたら、いい感じ。兄も納得したようだ。
と言うか、このアンプで満足した音が出てるので、新しいアンプを作る気が失せてしまった。もうこのシステムで聴き続けるので良いんじゃね?
- アンプ:6V6プッシュプル
- スピーカー:反発磁気回路搭載発泡スチロール平面スピーカー
- DAC: DAC 3号機 (74AC574 4パラDAC搭載)
- トランスポート:iMac (Mid 2011 27inch) + M-AUDIO Firewire1814 + iTunes