上野智弘の日記

日常をだらだらと綴る


NAS更新

数年前から、自宅内用のNASを使用している。使用機種はSynalogy DS218jで、4TB HDD x 2をRAID 1でミラーリングして各種ファイルを格納、1TB HDDを外付けでUSB接続してMacのTIme Machineバックアップで使っていた。

機能的には全く問題ないのだが、自室に置いているので、夜寝る時にファンの音とHDDのカリカリというアクセス音が五月蝿くて眠れない…と大袈裟に言うほど五月蝿いわけではないのだが、気になる時には気になってしまう。

静かにする方法はないものか…と思っていたのが、ちょうど手元に余っていたMini PCのGMKtek NucBox8を見て閃いた。CPUはCerelon N4100、メモリ6GB、内蔵ストレージはeMMC 128GBとショボいのだが、ファンレスでGbE Rj45とUSB3.2 Gen1 Type-Aポートを3本備えている。USB接続のSSD 2個をRAID 1に、同じくUSB接続のSSD 1個をTime Machine用に使用すればいい感じなのではないか?

RAIDを組んだ2台のSSDの片方が故障したら、TImeMachine用のSSDを外してRAID再構築用に使えば良い。また、TimeMachine用のSSDが故障しても、バックアップ用なので大した問題ではない。

1TBのSSD 3個とUSB-SATA変換ケーブル3本を購入し、LinuxでNASにチャレンジ。

NASに特化したLinux ディストリビューションはいろいろあるが、まずOpenMediaVaultを試してみた。だがeMMCにインストールできないらしく断念。(後で調べたら回避方法があるらしい?)

次にTrueNASを試したが、USB接続のSSDは使用できないようでこちらも断念。仮想マシン上にTrueNASを立ち上げれば回避できるらしいが、そもそもTrueNASはCPUパワーが要求されるらしいので無理だったっぽい。

結局、CLI運用のUbuntu serverをインストールして、mdadmでソフトウェアRAIDを組み、sambaでPCやMacからアクセスできるようにした。mdadmでソフトウエアRAIDのファイルシステム (/dev/md0) を組んでマウントするとその時は動作するのだが再起動すると/dev/md0が消えてしまう現象で結構つまづいてしまったが、最終的に mdadm –create でmd0を再構築し(ssdにRAIDの情報が入っていると、createでもファイルの内容はそのままでファイルシステムが再構成されるみたい) mount -aでマウントする処理をinit.dとrc3.dで起動時に実行することで回避した。もっとスマートに解決したかったが、めんどくさくなってしまったので。

ちいさな100均カゴに本体、SSD、GbE 5portハブ、ACアダプタ&テーブルタップ、LANケーブルを詰めて運用しているが、無音ですごく快適。速度もLANケーブル接続でMac、WIndows両方で110MB/sec近く出ていて、ほぼGbEの理論値近く出ているので問題なし。

なお、更新前はNASに動画データ等の巨大データを置いていたが、頻繁にアクセスするものでもないので、MACに4TBのUSB接続HDDを新たに接続してそちらに置くようにして、通常はHDDの電源をOFFにするようにした。

2024年12月26日 木曜日 10:10

カテゴリー:その他