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ディプレイオーディオ その後
先日、愛車のワゴンR (MH44S)に取り付けたディスプレイオーディオ ATOTO F7WE だが、改善したと思っていたステアリングスイッチの動作に問題があったので、追加で変更した。
不具合内容としては、ACC(アクセサリ)電源だけONの時にステアリングスイッチを学習させると、エンジンONでスイッチが反応しない、逆も同様というもの。おそらくエンジンONとOFFとで、ATOTO F7WEのUSBケーブルの5V電圧出力が少しズレるのではないかと推測。
早速電圧を測ってみると、エンジンOFFでACC電源のみの場合は5.23V、エンジンONの場合は5.27Vで、違いが微妙すぎてこれが原因かどうかは不明。でも不安定だったのは5V電源を安定化しなかった自分が悪いので、素直に3端子レギュレータで安定化することにした。
赤枠部分が今回作成した箇所。丸印はギボシ端子またはY型端子で、車側、ATOTO F7WE側とも無改造で取り付けた。3端子レギュレータは、手持ち部品の関係でROHM BP9253-50という5V出力のスイッチング電源ICを使用。200Ωの抵抗も100Ωを2個直列で作っている。
モノとしては上記で、この後ビニルテープで絶縁して取り付けた。
ステアリングスイッチ | ATOTO F7WE直結 (V) | 本回路取り付け後 (V) |
(何も押さない) | 0.927 | 2.699 |
ミュート | 0.0153 | 0.481 |
モード | 0.1095 | 1.709 |
音量+ | 0.0353 | 0.911 |
音量− | 0.0639 | 1.318 |
チャンネル↑ | 0.1890 | 2.073 |
チャンネル↓ | 0.3668 | 2.414 |
ATOTO F7WEのA/D入力電圧は、認識される程度に十分大きくなっている。動作も安定しているので、これで完成かな。
ワゴンRにディスプレイオーディオ取り付け
愛車のスズキ ワゴンR (MH44S) には純正のカーラジオ (ラジオ、CD、外部入力のみ)が付いていて、ラジオ、またはスマホを外部入力に接続して音楽を聴いていた。特に不自由してなかったのだが、入力選択のボタンが故障して、外部入力に切り替えられなくなってしまった。
同じカーラジオはヤフオクで安く出ているが、スマホをケーブルで接続したりするのが面倒ではあったので、Bluetoothレシーバ内蔵のディスプレイオーディオ ATOTO F7WEを購入した。(あわせて2DINのオーディオパネルもヤフオクで中古品を購入)
取り付け自体はあっさりできて動作したのだが、ハンドルについているステアリングスイッチがうまく動作せず困った。ネットで調べると、結構な人が同じように困っているらしい。
色々と測定してみると、おそらくこのような回路構成になっていて、ステアリングスイッチの抵抗値に対してATOTO F7WE側の抵抗が18kΩと大きすぎるのが原因らしい。
ハンドル部のステアリングスイッチを押すと、押すボタンによって画像右側のハンドル部の抵抗Rの値が変化し、ATOTO F7WEのA/D入力に入力される電圧が変化する。この電圧でボタンが押されたことを感知するようだが、この接続だと電圧が低すぎて認識されないらしい。18kΩの抵抗を小さくできれば良いのだが、本体に改造は加えたくないし…
ステアリングスイッチ | ステアリングスイッチ抵抗値(Ω) | A/D入力電圧(V) |
(何も押さない) | 5.1k | 0.927 |
ミュート | 57 | 0.0153 |
モード | 423 | 0.1095 |
音量+ | 133 | 0.0353 |
音量ー | 243 | 0.0639 |
チャンネル↑ | 752 | 0.1890 |
チャンネル↓ | 157 | 0.0366 |
ミュートボタンを押した場合のA/D入力電圧は15mV、音量+ボタンでは35mVとその差は20mV。これでは認識されないのも当然だろう。
なんとかお手軽に電圧を高くできないか試行錯誤して、とりあえず動作した。ATOTO F7WEには背面からスマホ接続用のUSBケーブルが生えており、使用予定はないのでここから5V電源をゲットして、以下のような回路をでっち上げてみた。
これで、A/D入力電圧は十分に大きくなり、正常に動作できた。
あ、これを参考にする場合は、自己責任でね。