ザウ絵そのよんじゅうなな 「杜のひと」 ザウルスを新型に持ち替えて、初めてしっかりと描いてみた作品です。 特に、誰というモデルはいませんが、「もりのひと」です。 幾房にかたまった、すこしぼさぼさした髪と、緑に溶け込むような瞳。 ずうっとそこに佇んでいる「もりのひと」は、 「ぼくのもり」にずうっと前から住んでいる、ひとでもありました。 杜の記憶とともに、いつまでも。 ザウ絵そのよんじゅうはち 「夜と妖精と私」 新型ザウルスは、「広い」ものじゃなくて「深い」ものなのだと、 この2作目を描いていて、少しだけ気がつきました。 やはりザウ絵はザウ絵なのだということも、漸く解って来ました。そんな夜の事。 窓の外には銀の砂、 辿る先に透き通る瑠璃をはためかせた、 妖精がひとり。 綿毛の指先に触れかけたとき、 さらりと消えたてのひらに、 星々をうつした、銀の砂。 ザウ絵そのよんじゅうきゅう 「Lost Melodies」 カプコンのアーケード用シューティングゲーム「GIGAWING」より、元エースパイロットのシスター・アイシャ嬢です。 もぎ取る事も叶わぬ 鉛の翼、 法衣に包み隠した 血染めの翼、 引き摺りながら 歩く。 鉛色の空、 羽音の数だけ 命の散った空、 もういちど 飛び立つ、 身を裂く 痛みを背負い、 全てを、終らせるために… ……ちなみに、彼女には、黒髪バージョンもあったりしてました。 ザウ絵そのごじゅう 「お引越し」 BABの数少ない、ちゃんとした(?)オリキャラ、ざうの精、美文さんです。とうとう、長年使い慣れたPi-6500からPi-E-55(笑)へお引越しすることになりました。 なんか、ちょっとご機嫌です。いつもより余計に落書きしております。 一応、これもBAB的にザウルスなので、「りびにん☆ざう!」は継続?(笑) ……当然コレを描くにあたって、はじめは眼鏡掛けてない美文んで描き進めてた訳でして、眼鏡ナシバージョンもあったりします。 ……なんかコッチの方がいいかも(泣)。 ザウ絵そのごじゅういち 「東京〜Face01」 大塚利恵さんの、春の最新シングル「東京」、 サビの一節「ズブぬれの東京を ズブぬれの僕が行くよ」より強烈にインスパイアされて、超速攻で描き上げた絵です。 雨の背景、雨に濡れた髪、ひとつひとつがザウ絵初体験だったりする絵ですので、雑に描いているようでいて、意外と手が込んでたりします(泣)。 傘を差し伸べる者のいない雑踏の中 歩く。 この街で暮らすって そう 決めたから。 あなたと会った この街で。 桜交じりの春の雨は まだ冷たいけれど。 ザウ絵そのごじゅうに 「東京〜Face02」 大塚利恵さんの、春の最新シングル「東京」、最後のフレーズ「ねえ東京へ戻っておいでよ〜」のところで泣きつつも前作「東京〜Face01」とともに、想いが褪せないうちに描き上げた絵です。 真っ正面が苦手なBABが、しかも微妙に首を傾げている顔を描くというのは正直、泣ける労力が掛かっていたりします。あと、ヘアバンドつけたら某THのAかり嬢っぽくなってしまいましたが、別人です、あしからず。そー見てもらっても一向に構いませんが。 いつかどこかで見た 笑顔 春の真ん中で 春をいっぱいに湛えた笑顔は もう もどっては こないんだと思う それでも 毎年やってくる あの陸橋の下に 毎年やってくる 桜の花が 咲くたびに ザウ絵そのごじゅうさん 「週刊少年マガジン平成11年26号243ページ以降の一連のアレ」 題名のトオリなんですが、 週刊少年マガジンに連載中の「ラブひな」より、剣道娘のモトコちゃんが、26号において浦島なアイツとの勝負にタマタマ負けちゃって、罰として女のコ修行させられた時に、手始めとしてかーいー私服姿を披露してくださった、その、記念作品です(爆)。 描いてたらなんか、電脳戦記バーチャロン・オラトリオ=タングラムのフェイ=イェン=ザ=ナイト子ちゃんにも見えてきちゃったので、メカ擬人スキーな私を知る人々から「マタヤリヤガッタ」との言及を避けるため、ちょっとツッコミ入れておきました。…またエンジェラン子ちゃん描きたくなっちゃった… ザウ絵そのごじゅうよん 「月の石がみている夢」 1999年夏の新作に向けての意欲を高める意味合いを込めて、1年ぶり位に書き下ろした、セガサターン不朽の名作「プリンセス=クラウン」の人魚娘、オンディーヌ嬢です。 いとおしさとさびしさをのせて、ひとり歌い上げた彼女の歌声に心を奪われた彼の前に、 月明かりに淡く照らされた、大理石の彫像のような彼女の姿が浮びます。 “Voice”の交錯する、前半の見せ場、そのイメージで。 ザウ絵そのごじゅうご 「あのねあのねっ、すごいコトきいちゃったっ」 一時期ハマりまくって、美文んと一緒に持ち歩いてたポケットステーション用ソフト「どこでもいっしょ」に生きるポケピのネコ、へろ君(デフォ名井上トロ君)です。 あいつは、何時も僕のあとをついてきた。 あいつは、何時も楽しそうに話していた。 あいつは、何時の間にか、どこかに行ってしまっていた。 今夜は、お前が楽しみにしていた、 花火が咲いているよ。 今、どこにいるのかい。元気にしているのかい。 ザウ絵そのごじゅうろく 「ここであなたを待ちましょう」 Xingのプレイステーション用RPG、「Meremanoid」より、長女「鋭鋒並びなき」マーナ(左上)、次女「長く力強き尾」マーデ(右上)、そして三女「静かの海の」マーサ(中央)です。 造られるために生を受けた姉たちは、 黒く鈍く光る、冷たい身体に、 あらん限りの誇りをのせて戦った。 愛を受けることしか知らない妹は、 心を捨てて、身体を捨てて、 たったひとつの想いも硬く閉ざして、 ひとり待つ、ここに。 冷たくとも温かかった姉の愛に、 応えても届かぬ応えを、届けるために。 壊した心を、歯車の軋みにかえて。 ザウ絵そのごじゅうなな 「タンポピの花が咲くころ」 キングレコードのプレイステーション用ソフト、「どきどきポヤッチオ」より、メガネでショートで理系な発明少女、チェインちゃんです。 タンポピの綿毛が、東風に運ばれて旅立つ古城のテラス前で、あの夏に心を遊ばせているのでしょうか。 タンポピ。 キク科の多年草。 初夏から盛夏にかけて、舌状花からなる 薄紫色の頭花をつける。 晩夏以降につく痩果には白色の冠毛があり、 風によって四散する。 全世界の主に温帯に広く分布する。 プエルコルダンの夏にも、 また、タンポピが咲きました。 ……お元気ですか? ザウ絵そのごじゅうはち 「まーくん、ぎゅーにゅーっ」 BABのお気楽極楽PDAVN用シナリオ「MMM」より、お風呂上りの庶民派ヲサカナヒロイン、水口美潮ねーさんです。5万アクセス版はコチラ。 ちなみに、ねーさんは玉子ごはんとぎゅーにゅーが大好きです。地上で初めて口にしたとき、感激で涙したそうです。真相は謎ですが。 こーいった簡単なモノでとってもシアワセになれる人が僕は好きです。 多くを求めすぎるときには、ねーさんがお薬です。 ザウ絵そのごじゅうきゅう 「姉ならざる者よ」 Xingのプレイステーション用RPG、「Meremanoid」より、「孤独にして輝く者」アイズマン様、「至高たる」マザー・マー様です。 良くわからないかもしれませんが、刺して刺されてます、ぐっさりと。 「殺してくれ」 私には、あの蒼き髪の者のように、珊瑚の森揺らすMereを引き裂き 隠された真実を手繰り寄せることも、 「もしも私が、変わってしまったなら」 私には、かつて思いを一つにした者のように 引き歪められた真実の世界を 淀みに巻く泡沫を守るために 自らを醜く歪めることも、できはしないのだ。 「君の手で、僕を」 だから、 だから、 愚直な私は、約束を守ろう。 「殺してくれ」 あの日、あの場所で ひと巻きの貝殻とともに交わされた、約束を。 「 コ ロ シ テ ク レ 」 Mother Mere…… かつてジェシカと呼ばれた者よ。 それが私の全てであった、姉ならざる者よ。 ザウ絵そのろくじゅう 「グラノープルの丘」 スクウェアのプレイステーション用ARPG、「デュープリズム」より、クレアねーさんとルゥ君です。 描いてた当初は「雪の別れ」といった大江千里的タイトルなアレだったんですが、ヒマが出来たら書きたいネタのダイジェスト版をやりたくなったりして。 解っていたんだ あれから三度目の冬を迎えて 僕の腕の中で、 もう一度冷たくなってゆく、君を 二度と開かれることのない、君の瞼を、唇を それは、決して取り戻せるものでないこと。 それは、奇跡のかけらがこの世を照らしたとしても、 君は、ずっとそこで待っていたんだ グラノープルの、丘の上で。 いつか六角ジカの群れを追った あの水場を見下ろす、菫の匂う、あの丘で。 君をはじめて傷つけて、ずっと逃げていた僕をみつけた クレア…… 君のシチューが、食べたいよ…… ザウ絵そのろくじゅういち 「Melancolic Pumpkin」 年賀状絵に使いまわしのこの絵、またしてもスクウェアのプレイステーション用ARPG、「デュープリズム」より、ミント様とカボチャ頭くんとウィーラーフ様です。 一応、竜が火を吹いてます。はい。 もーちょっと、「カボチャ嫌いなミント様」な雰囲気が出せればよかったですが、なんかコレだと、結構好きみたいな構図でしたね。 ザウ絵そのろくじゅうに 「ブック・オブ・コスモス!」 ドンブリ持ってるんじゃありません(泣)。 大賢人アタナシウス様謹製の遺産、ブック・オブ・コスモスを手に凛々しくあらせられるは、スクウェアのプレイステーション用ARPG、「デュープリズム」より、東天王国第二皇女にして正統王位継承者、マヤ様です。 偉いんだぞー。 逆らうとカボチャ責めの上ボコボコですわっ!なんだぞー。 ……でも「うまいぞうまいぞーっ!」(by味皇様)って言ってる気もする…… ザウ絵そのろくじゅうさん 「えむえむえむ いん ばれんたいん」 メガネでメイドな美文ちん。略してえむえむえむでフ。 なんか背中のほうに手書きのが見え隠れしてまフ。 内心は欲しくて欲しくて仕方が無いらしいでフ。 義理でもいいらしいでフ。 ………そんなに食いたいんだったら買って来いよ(怒)。 ザウ絵そのろくじゅうよん 「城崎にて」 また美文ちん。今度は岩風呂温泉で無防備な美文ちん(メガネなし)です。 このごろ、美文ちん描くのが楽しくて仕方がないです。資料とか、あんまり気にしなくていいですしね。 ちなみに、この絵は旅館で下書き、城崎からの帰りの電車の中で殆ど描きあげたんですが、同行者の方々から「えっちきちダス〜」と言われつづけたので、当初服着せてプラットホームに立たせる筈が、なぜか露天風呂にハダカで立たされる羽目になってしまったです ……許せよ…… ザウ絵そのろくじゅうご 「ぼくは、はじめて嘘をついた」 プレイステーション用RPG、「ポポロクロイス物語U」より、エレナ=パカプカちゃんとその「にいさま」、ピエトロ=パカプカさんです。いやー、こーいった「綿菓子みたいな子」ってのはなんかもう、くるくるきゅーですね。 「大丈夫、きっと、おかあさんを……」 僕を見上げるエレナの瞳には、もう、あのときの、 一杯に湛えられた涙は残っていなかった。 「僕が…連れて帰ってきてあげるから……」 木綿の巾着袋を差し出す小さな指先を両手で包み込んで、 ほんのちょっと力を込めれば押し潰してしまいそうな、そんな、 綿の実みたいなエレナの両手を握って、 僕は、はじめてエレナに嘘をついた。 エレナの目に映るのは、 どんな我侭でも聞いてくれる、 どんな願い事でも叶えてくれる、 大好きな、大好きな、「にいさま」の姿だっていうのに。 僕は、嘘をつくことしか、できなかったんだ。 ザウ絵そのろくじゅうろく 「杜のひと〜Flonerian〜」 プレイステーション用RPG、「ポポロクロイス物語U」より、フローネルの森の魔女ナルシアちゃんです。 魔法つかってます。ウインドシュートなのかホーリーバーストなのかは不明(笑)。 いやー、特にシチュエイションとか考えないで描いてしまったブツなんですが、ポポロクロイスのキャラって、カラダのバランスをとるのが非常にムズカシイです。結局頭身が高めになってしまいましたし。福島敦子さんの何気ないスゴさを痛感する一枚。 (これは「だ好き」未掲載作品です) ザウ絵そのろくじゅうなな 「ハイオクですか?レギュラーですかぁ?」 これも美文ちんなのか?(笑)。今度はガソリンスタンド(JOMO?)でバイト中です。働き者ですね。 この絵は、茨城での出向生活が明けてスグに描いた作品ですね。2年間ずっとずっと「むはー、こんなカンジのユニフォームだったら、毎日のスタンド勤めも潤いがあったのになー、あったのになー」とか考えながら仕事してたのがバレてしまいました。 美文「なにっ!そうなのかっ!」 (これは「だ好き」未掲載作品です) ザウ絵そのろくじゅうはち 「Hello, the Armond」 プレイステーション用ソフト、「どきどきポヤッチオ」より、チェイン=レンチちゃんです。なんかまたタンポピの綿毛と戯れていたりします。こんな構図ばっかりです。ちなみに、題名はAdvantage Lucyの「Armond」の一節から。 おでこ、全開で走る。 やがて沈むだろう、この星で。 ハロゥ 何気ないあいさつの一言がもつ、 どうしようもない鮮やかさとはかなさ。 伝えたくて。 ザウ絵そのろくじゅうきゅう 「カナリヤ」 目下構想中の意欲作!?「だ好き」オリジナル創作「カナリヤ」(当然予定は全くもって未定)のヒロイン、生体呪装兵器"カナリヤ"のロゥちゃんです。主人公のナッツ君と出会って数週間たってのこと。 今日は、ピュートレをよじ登ってきていたから、 黒板は、梯子の下に置いてけぼりにしていたんだ。 女の子の手なんか握ったことのない僕が、 ロゥの突然の行動にどぎまぎして、次に出すはずの言葉を飲みこんじゃっていると、 僕の手のひらを、掘りたての芽ウドの先っぽみたいなロゥの指が、そっと撫でた。 ((昔はここ、嫌いだったけど)) ロゥは、僕の手に話し続けた。 ((今は、もう、詠わなくていいから)) ぴぅと巻いた風に連れられて、 安全ピンの白く錆の浮いた肌を、 琥珀の髪が、滑っていった。
Presented by Datte, Sukinandamon/hidenoshi
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