EL38アンプ


 初めて作った真空管アンプは、ラジオ技術95年3月号のEL38シングルアンプ(秋一郎氏発表)のコピーでした。 それまではアルパイン/ラックスマン LV-107uという電圧増幅段に6CG7を使用したトランジスタアンプを使用していたので真空管アンプは使っていたともいえますが、自分で工作した真空管アンプから音が出たときには、音の良さに感動したものです。

ただ、その後5998アンプを作りEL38アンプは使わなくなりました。それから暫くしてシャーシ工作にも少し自信が付いたところで、回路はそのままで小さく作り込んでみましたが、ノイズが取れず大失敗でした。

 岩手県一関市で数カ月研修することになり、そのときにインターネットで超3結回路を知って、試してみたのがこのアンプです。初段6SN7(1/2)、超三結 (version3) 6SL7(1/2) + EL38、 OPT:タンゴU-708、 PT:タンゴMX-135です。超三結でもversion3はあまり超3結らしさがないそうで、version1でないとイマイチだとか。回路のことが良く分からなかったので適当に組んだのですが、それっぽく鳴ります。ただ、当時は研修中で寮生活だったのでONKYOの安物小型スピーカーしかなく、音がとても硬く耳が痛くなるのであまり使いませんでした。

 Siemens 6W平面バッフルでは音は堅くなりません。中高音に独特の金属臭さが結構ありますが、お気に入りのアンプになりました。

 その後、EL34でも鳴らせるように、出力管のカソード抵抗を270Ωと470Ωで切り替えられるようにしました。さすがEL34、よい音です!