6N1Pラインアンプ

 12AU7プッシュプルを作ったところ、このラインアンプを通すと低音が出ません。出力のコンデンサの容量不足と気付くのに結構かかってしまいました。また、6N1Pのプレート損失をかなりオーバーしていたので、規定範囲内におさめることにしました。

 コンデンサを変更したことで、低音はきちんと出るようになりました。ただ、このコンデンサはジャンクの100円袋に入っていた 「RIKEN CEMICAL」と書かれている怪しげなネズミ色のものなので、音質は?かもしれません。今は取り付けてすぐなのですが、柔らかい普通の音で鳴っています。もう少しこのコンデンサで聞いてみましょう。(2002/3/23)

6N1Pラインアンプ回路図

6N1Pラインアンプ電源部回路図




 我が家の機器の配置では、ボリューム調整/ソース選択のためのラインアンプ(フェーダーボックス)とメインアンプが、2〜3mは離れています。そこで、以前からラインアンプの必要性を感じていました。

 昔、ラ技のコピーで6SN7のSRPPバッファアンプを試したのですが、音質的にイマイチで、三栄無線のFD-350という5chセレクタとボリュームだけのパッシブなフェーダーボックスをずっと使用してきましたが、MJ 1998年11月号のSideWinderに掲載されていた簡易T型アッテネータに興味があったので、製作してみました。

 今回の製作のポイントは、以下の2点です。
  ・T型アッテネータを試す
  ・ゲインは今でも十分に有り過ぎなので、カソホロ1段とする

 真空管は、作りが綺麗で気に入っている、スベトラーナの6N1Pを採用。安価ですし、電流もたっぷりと流せるので。音質は、まだ良く分かりませんが、クリアな音で気に入っています。T型アッテネータの能書き通りに、音量を絞っても音が痩せないような気がします。もう少し聞き込んでみて、調整をくり返したいと思います。