デッドマスを作る

スピーカーユニットの後ろに重いものを装着すると、音質の向上が期待できます。
でも、なかなか良い大きさと重さのモノがないですよね。
そんな時には、自分で作ってしまいましょう!
結構安上がり&簡単に作れてしまいます。


火傷、怪我、ガス中毒、台所の崩壊などの危険があります。
作業の際には、十分に御注意ください。


1. 用意するもの

 
スピーカー これがないと、はじまりません。
これを溶かしてデッドマスを作ります。今回はTGメタルの鉛インゴット(10kgで7200円)を使いましたが、釣り用の重り(10kgで一万円程度)でも、活字の廃材でもかまいません。水道用の鉛管の廃材が格安だそうです。材料屋だと1kgあたり400円くらいだとか。
空き缶 作りたいデッドマスに合うサイズのもの。今回はスピーカー1個あたり5kgとしました。鉛の密度は11なので、455ccですから500ccの空き缶がピッタリです。空き缶の材質は薄手のアルミ缶がいいでしょう。ビール缶がサイズも豊富ですね。
安物の鍋で構いません。私は味噌汁用の1000円程度のアルミ鍋にしました。ただし、アルミの鍋は穴が空きやすいそうで、鉄鍋を使用した方が安全だそうです。
接着剤 2液性のエポキシ接着剤です。1000円程度でしょうか。
ガスコンロ 家庭用の普通のガスコンロで大丈夫です。カセットコンロだと火力が弱くてダメかも。用意した鉛によっては異臭が発生するかもしれませんので、御家族から顰蹙をかっても責任持てません......
ビニールテープ 缶の切り口で怪我をしないように巻きます。幅1.5cmくらいの、普通のモノでOKです。(写真には無いですけどね)
2. 鉛を溶かそう

鉛を鍋に入れると、3分くらいであっさりと溶けてくれます。一度に1kgくらいづつにしましょう。最初からたくさん入れると鍋の柄が重さで歪んで危険です。

3. 缶に注ぐ

缶は、前もって上側を切り取っておきます。ビール缶のような薄手のアルミ缶であれば、カッターナイフやハサミで簡単に加工できます。
また、缶はコンロであぶって、水分を飛ばしておきましょう。水分が残っていると、爆発することがあるそうです。
準備ができたら、雑誌の上に置いた缶に溶かした鉛を注ぎ込みます。下に何も敷かないと熱で床などが変色してしまいますので注意しましょう。

すべて注ぎ込むと、こんな感じです。一晩放置して冷めるのを待ちましょう。

4. いよいよ接着
鉛の水面(?)から1〜2cm下で缶を切断します。転がしながらカッターナイフで切ると楽チンです。切り口には、ビニールテープを巻いて怪我をしないようにしておきましょう。

表面張力で水面が平らでない場合は、金ヅチで叩いて平らにしましょう。鉛は柔らかいので楽勝です。
そして、接着剤を鉛とスピーカー裏面の両方に塗って接着します。写真のようにして24時間放置しましょう。これで完成!!
 


2001/02/05  上野