動作しない、不明なことがある、などありましたら、Q&A掲示板までどうぞ。
AT90S8515に書き込むプログラムを、version 2.6 にアップデートしました。
本キットのパーツのバージョンアップをご希望される方は、90円切手を貼り宛先を記入した封筒と、AT90S8515のみを封筒に入れて、上野宛までご送付ください。プログラムを書き換えて返送します。なお、AT90S8515はピンが曲がらないように、キット送付時に刺さっていた黒い導電性スポンジに挿した上で、アルミホイルでくるんでください。
PC用のCD-ROMドライブをオーディオ用CDプレーヤーとして操作するためのコントロール基板を個人的に製作して製作記事を私のホームページに掲載したところ、結構評判が良いようなのでキット化することにしました。 限定100セットで、無くなりしだい終了します。 →終了しました。 入金後1週間たっても到着されない場合は、ご連絡ください。
頒布価格は、送料込みで3000円です (ただし日本国内に限ります)。 受付から発送までに2〜3週間かかることがありますので,ご了承ください。
今回のキットには、LCDパネルは含んでいません。秋月電子で扱っているLCDパネル(SC1602BS-B)を使用する場合は、実費にて同梱しますのでご相談ください。
お申し込み,お問い合わせは,私(上野)までメールでお願いします。
PC用のCD-ROMドライブに接続して、再生・取り出し・早送り/巻き戻し・1曲進める/1曲戻す、の操作を可能にします。 また、液晶表示器 (LCDパネル) に総曲数・総収録時間・再生中の曲番号・再生中の曲の経過時間の情報を表示します。
CD-ROMドライブは、音声出力としてデジタル出力とアナログ出力を備えています。このコントローラを用いることで、安価なCD-ROMドライブをオーディオ用のCDプレーヤーまたはCDトランスポートとして使用できます。
表面実装部品を使用しておらずピッチも広いため、作りやすい部類だと思っていますが、半田ゴテに不慣れな方は他のキット等で練習してからのほうが良いでしょう。半田ゴテは30W以下のもの、できれば15〜25Wのものを使用してください。
動作しない、プログラムにバグがあるなどの場合は、ご連絡をいただければ実費にて対応させていただきます。
左側が本キットの組み立て後、右側が組み立て前の基板の裏面です。 サイズは75mm×50mmで、高さは30mm程度です。取り付けには10mm以上のスペーサーを使用してください。 ネジ穴は四隅にφ3.2mmで設けています。
CN2 | ATAPIコネクタ | 80芯IDEケーブルで、ATAPI CD-ROMドライブと1〜40pinを1〜40pinに1対1で接続する。 |
LCD1 | LCDパネルコネクタ | LCDパネル(液晶表示器)と1〜14pinと1〜14pinを1対1で接続する。 他のLCDパネルを接続する場合は結線に注意。 |
JP1 | 電源コネクタ | +5Vの電源と接続する。CD-ROMドライブへの電源と共用可能。 |
JP2 | 外部操作スイッチ | 外部の操作スイッチと接続する。 基板上で10kΩプルアップされているので、外部では1〜4pinの各スイッチに対応する端子をスイッチで5pinのGNDと接触させる。 |
SW1〜SW4 | 操作スイッチ | 下から再生、巻き戻し、早送り、取り出し、GNDの順。 |
CN1 | ISPコネクタ | 1チップマイコン(AT90S8515)のプログラム書き換え時に使用。書き換えないならば取り付け不要。 |
LCD1には、以下の信号が収容されています。 5ピンはR/W信号ですが、本キットではライトしか行わないためGNDに接続しています。 本キットでは4ビットアクセスを行いますので、使用しないDB0〜DB3はGNDに接続していますが、LCDパネルによっては4ビットモードではDB0〜DB3は未接続とするものもあります。 また、LCDパネルによってはVDDとVSSの接続が逆なものもありますので、ご注意ください。
本キットでは秋月電子のSC1602BS*Bに合わせているため、その場合はこのような接続で使用可能です。
1 | VDD(+5V) |
2 | Vss(GND) |
3 | Contrast Adj. |
4 | Register Select |
5 | R/W (GNDに接続) |
6 | Enable Signal |
7 | DB0 |
8 | DB1 |
9 | DB2 |
10 | DB3 |
11 | DB4 |
12 | DB5 |
13 | DB6 |
14 | DB7 |
CN2とLCD1のピン番号は、下図を参照してください。
外部操作スイッチに使用するスイッチは、押している間だけショートするタイプを使用します。。
CD-ROMドライブの背面には、以下の画像のように各種コネクタがあります。また、コネクタの説明も表示されています。
CD-ROMドライブにはマスター(MA)、スレーブ(SL)、ケーブルセレクト(CS)の3つのモードがあり、どれかひとつをショートジャンパでショートさせて選択しますが、このコントローラではマスター(MA)を選択します。
ドライブの種類によっては機能、コネクタ配置に違いがある可能性がありますのでご注意ください。
回路図です。EAGLEで作成しました。
基板のパターンデータも置いておきます。 600dpiでプリントアウトすると原寸となります。 基板サイズは75mm×50mmです。
キットに含まれている部品を、ハンダ付けします。 ピンヘッダは、必要な長さにニッパーで切断して使用します。
セラロック、タクトスイッチ、コンデンサ (0.1uF) は極性 (取り付け方向) はありません。 AT90S8515、PST600、電解コンデンサは極性がありますので、基板のシルク印刷または組み立て済み基板の画像を参照してください。
ICソケットにAT90S8515を取り付けるときは、ピンが曲がらないよう注意してください。
ピンヘッダにIDEコネクタを取り付ける際は、ピンヘッダのピンが曲がっていないことを確認してください。 この基板は片面基板でスルーホール基板ではないためパターンがはがれやすくなっており、無理に押し込むと基板の破損となることがあります。
IDEケーブルのコネクタには、20ピンが誤挿入防止のため穴が開いていないものがあります (参考)。 穴の開いているものを選ぶか、基板側の20ピンをニッパで切り取って使用してください。 本キットは、40pinケーブルでも問題なく動作します。
ICソケットやピンヘッダなどをハンダ付けする際に、部品が基板に密着せず隙間が空いた状態になりがちです。 そうならないコツとして、ピン1本だけをハンダ付けした後、指で部品を密着させながらそのピンのハンダをハンダごてで溶かして、ぴったりと密着させます。そのあと残りのピンをハンダ付けします。
コントラストの調整が可能なLCDパネルを接続した場合は、VR1を右いっぱいに回しておきコントラストを最大にしておいてから、実際に文字が表示された状態で回転させてコントラストを調整します。
このキットは、以下の部品が含まれています。
番号 | 画像 | 部品 | 説明 | 取扱店 (価格) |
基板 | 基板 | オリジナル基板 (1枚) 片面・レジストあり・シルク印刷あり。 国内の基板製造会社 (株式会社エレックス) にて製造したもの。 |
本キットオリジナル品 | |
IC1 | ATMEL AT90S8515 |
1チップマイコン。 プログラムデータは version 2.5を書き込み済み。 |
秋月電子 (700円) ※未書き込み品 |
|
(IC1) | ICソケット | AT90S8515用ICソケット | 秋月電子 (40円) | |
U1 | ミツミ PST600D |
リセットIC。PST600D、PST518Aでも可。 | 秋月電子 (100円) | |
X1 | セラロック 4MHz | 3本足のもの。4MHz以外は使用不可。 | 秋月電子 (20円または40円) | |
SW1 SW2 SW3 SW4 |
タクトSW | 押しボタンSW | 秋月電子 (10円/個) | |
VR1 | 可変抵抗 | 20kΩ。LCDパネルの輝度調整用。 | 秋月電子 (30円) | |
R1 R2 R3 R4 R5 R7 |
抵抗 | 10kΩ、W数は小さくても可。 | 秋月電子 (100本100円) | |
C6 | パスコン | 50V 0.1μFのセラミックコンデンサ。 耐圧は6.3V以上なら可。 |
秋月電子 (10円) | |
C7 | 電解コンデンサ | 25V 100μF。耐圧は6.3V以上なら可。 | 秋月電子 (10円) | |
CN1 CN2 LCD1 JP1 |
ピンヘッダ | 2.54mmピッチ、40ピン×2列のもの折って使用する。 LCDパネル用の接続ケーブルにも使用する。 |
秋月電子 (100円) | |
JP2 | ピンヘッダ | 2.54mmピッチ | 千石電商 (80円) (秋月電子は品切れ中) |
|
(JP1) (JP2) |
ピンソケット | JP1,JP2用のソケット。 必要な長さにニッパーで切って使用する。 LCDパネル用の接続ケーブルにも使用する。 |
千石電商 (100円) (秋月電子は品切れ中) |
配線材、ハンダはキットには含んでいませんので、各自でご用意ください。
CDプレーヤーとして使用する場合は、キット以外に以下のものを準備してください。
以下のドライブで接続を確認しています。情報がありましたら,連絡していただけると追加します。
※CREATIVE INFRA52Xでは動作しませんので,ご注意ください。
メーカー | 機種名 | 確認した ソフト バージョン | 操作 | ヘッドホン出力 | 背面アナログ出力 | デジタル出力 | 備考 |
松下 | CR-583-J | 2.2,2.3,2.4 | ○ | ○ | ○ | 曲選択時にノイズ | 8倍速CD-ROMドライブ |
MAGICO | DVM-T12 | 2.5 | ○ | ○ | ○ | 曲選択時にノイズ | 42倍速DVD-ROMドライブ |
VICTOR | XR-RW2244 | 2.2 | ○ | ○ | ○ | 曲選択時にノイズ | 書き込み2倍、読み込み24倍速CD-RWドライブ |
ULTIMA ELECTRONICS CORP. | ACD-402 | 2.2,2.3,2.4 | ○ | 不明 | ○ | ○ | 40倍速CD-ROMドライブ |
松下寿 | SR-8582-B | 2.2 | ○ | 曲選択時にノイズ | ○ | 不明 | 2倍速DVD-ROMドライブ ★小川さんからの情報 |
LG | CDR-8400B | 2.2 | ○ | 不明 | 不明 | 不明 | 40倍速CD-ROMドライブ ★小川さんからの情報 |
ASUS | CD-S520 | 2.2 | ○ | ○ | ○ | ○ | 52倍速CD-ROMドライブ ★まるやま@ぐんまさんからの情報 |
Top Glory | BCD-F560 | 2.2 | ○ | ○ | 曲選択時にノイズ | 曲選択時にノイズ | 48倍速CD-ROMドライブ ★まるやま@ぐんまさんからの情報 |
MSI | MS-8512 | 2.5 | ○ | 不明 | 不明 | ○ | 52倍速CD-ROMドライブ |
AOPEN | CD-956E(A) | 2.4 | ○ | ○ | ○ | ○ | 56倍速CD-ROMドライブ ★まるやま@ぐんまさんからの情報 |
Creative | INFRA52X | 2.2,2.3 | × | × | × | × | 再生開始後、数秒でハングアップ |
実際にシャーシに組み込んだ製作例を紹介します。
木製シャーシに組み込みました。 本基板とLCDパネルの間は15cmくらいのケーブルで延長,外部操作ボタンはタクトSWを基板に取り付けて10cmくらいのケーブルで延長しています。詳細はこちら。
左側の箱のCD-ROMドライブの左側の基板です。DAC分科会の掲示板のNo.298の記事より。