東芝 TC9245Nで、DAIFボードを製作しました。
CS8412でDAIFボードは製作していますが、CS8412は2800円と高価なため、手軽に使うというわけにはいきません。 秋月電子で東芝TC9245Nが700円と安価に販売されていたので、製作してみました。
TC9245は安価なのですが、いくつか使いづらい点も有ります。
斜め45度に取り付けると、1pinおきにスルーホールに足が通せるようです。 今回は、ICソケットの足を外に折り曲げ、その足にリード線をハンダ付けして引き出しました。 秋月の付属ICソケットは平ピンなので折り曲げも簡単です。
デジフィル (デジフィル内蔵DAC)によっては、対応していないかもしれません。 また、当然ながら、出力フォーマットは16bit固定となります。
CS8412では1系統 (使い方によっては2系統)ですので、実用では別途入力セレクタが必要となります。 ただし、CS8412では光入力と同軸入力の自動選択が可能ですが、TC9245では対応できません。
PLL用の外付けRCが必要ですが、安価なことを考えると問題ないと言えるでしょう。
今回の製作では、TOSリンク受信コネクタを4個搭載し、入力を選択できるようにします。 入力セレクタは4→2のエンコーダが必要となりますが、今回は1チップマイコン AVR 90S1200Aを使用します。 もっとお手軽に、HC148あたりにした方が良いかもしれません。
TC9245Nの外付フィルタは、データシート通りです。
ATMEL AVRstudio 3.56でコンパイル可能です。
.include "1200def.inc" .def a1 =R16 .def a2 =R17 rjmp Reset reti reti reti Reset: ldi a1,0xff out DDRB,a1 ldi a1,0xff out PORTB,a1 ldi a1,0xf0 out DDRD,a1 ldi a1,0xff out PORTD,a1 loop: in a2,PIND ldi a1,0 sbrs a2,0 rjmp skip ldi a1,1 sbrs a2,1 rjmp skip ldi a1,2 sbrs a2,2 rjmp skip ldi a1,3 skip: out PORTB,a1 rjmp loop
調整箇所は有りません。
CS8412と、音質的には差はないように聴こえます。